フランス産「日本酒」出荷へ=鳥取で修業の仏実業家 – 時事通信



フランス南部ペリュサンの酒蔵で「日本酒」を振る舞う実業家のグレゴワール・ブフさん

 【ペリュサン(仏南部)時事】フランス南部ペリュサンの酒蔵で日本の酒米を使って造られた「日本酒」が飲み頃を迎え、来月から出荷される。鳥取県で酒造りを学んだ実業家のグレゴワール・ブフさん(35)は「日本の地酒の味わいをフランス人に伝えたい」と意気込む。
 ブフさんは2013年に訪日した際に日本酒の魅力を知り、事業化を検討。15年秋から半年余り、鳥取県北栄町の梅津酒造で修業した後、16年秋にペリュサンで「レラルムデュルバン」(日本語名・昇涙酒造)を創業した。

フランス南部ペリュサンの酒蔵で造られた「日本酒」=3日

 酒造りは通常秋から春にかけて行われるが、設備が間に合わず、仕込みは今年春に開始。作業は夏場にずれ込み、空調が十分ではない中で猛暑に見舞われたため、素材の配分を試行錯誤しながら一定の品質を確保した。北九州市出身の杜氏(とうじ)、若山健一郎さん(46)は「フランスの水と日本の伝統技術をうまく融合できた」と胸を張る。
 今年は初回ながら、16年の日本酒輸入実績の約5%に相当する8000リットルと、フランス産としては前例のない量を生産。価格は調整中だが、1本(750ミリリットル)当たり20ユーロ(約2600円)前後になる見込み。関心を寄せる地元レストランは少なくないという。
 今後、年3万リットルに生産を拡大する計画だ。仏産のコメを使用することも検討している。ブフさんは「日本酒の繊細な味わいはフランス料理にも合う。消費者にも受け入れられる」と期待する。(2017/08/12-15:40)

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