EVで山陰海岸遊覧を 鳥取県など6者協定、岩美で2年間実証実験 – 産経ニュース



 超小型電気自動車(EV)「コムス」を観光地用に改造して訪日外国人客らに貸し出し、多言語の案内とともに遊覧してもらう新たな交通システムの実証実験を、鳥取県岩美町で2年間をかけて行うことになり、参加する県、同町、トヨタ車体(愛知県刈谷市)など6者が協定を結んだ。

 協定を結んだのはこのほか、JTB中国四国(広島市)、智頭石油(智頭町)、情報通信技術のフォルテ(青森市)。6者は平成27年11月、県観光モビリティ研究会を設立している。

 実証実験では、今年10月中旬、岩美町の浦富海岸遊覧船乗り場に「ジオコムスステーション」を造り、コムスと電動アシスト自転車各10台を配備し、システムのテストをスタート。30年4月から、山陰海岸ジオパークの同町内を対象として実際に観光客に貸し出し、事業性などを検証する。

 コムスは家庭用コンセントで充電する1人乗りEVで、普通自動車免許で運転できる。起伏の多い同ジオパークの遊覧に対応するため、ギア比を変え登坂能力をアップ。人工衛星「みちびき」を利用して高精度のナビゲーションを行う。

 コムスと電動アシスト自転車を利用する観光客には、聞き取りやすい骨伝導式のヘッドセットも貸し出し、4カ国語以上の多言語で安全誘導や観光ガイドを実施。網代や田後といった「漁村めぐりの旅」などモデルコースも設ける。

 実証実験の事業費は国、県、町の補助を含め7500万円。成果を踏まえ、同研究会で事業化などを検討する。

 28日、鳥取市の知事公邸で行われた協定書調印式で、平井伸治知事は「外国の人も、環境に優しいコムスに乗って山陰海岸を回れるようになる。自然と共生したユニバーサルな旅の姿を作っていきたい」と期待を表した。





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