葉物野菜の高騰続く 前年同期比レタス3倍、ダイコン、キャベツ2倍 … – 苫小牧民報



 葉物を中心に野菜の高騰が続いている。苫小牧の卸売市場では、前年同期と比べレタスが3倍、ダイコンやキャベツは2倍といった異例の高値で推移。道外産地が長雨など天候不順や台風に見舞われ、生産量が大きく落ち込んだことが要因だ。品薄で苫小牧市内のスーパーや青果店の小売価格も上昇し、消費者が悲鳴を上げている。

 市公設地方卸売市場・青果市場の15日の1キロ当たり卸売価格は、レタス944円(前年同期比3・4倍)、ダイコン286円(2・2倍)、キャベツ255円(1・9倍)、ホウレンソウ1021円(1・8倍)、ハクサイ194円(1・6倍)で、軒並み高値となっている。卸売業者の苫小牧中央青果によると、昨年10月下旬の台風21号で道外の野菜産地が大きな被害を受け、生産量の激減により価格が上昇。その後も長雨、低温の天候不順や積雪で野菜が育たず、品薄になっているという。

 小売店も仕入れ値の高騰に頭を抱える。「この仕事に就いて30年たつが、これだけ長期間にわたり高値が続く状況は経験したことがない」と、コープさっぽろステイ店(三光町)で青果を担当する渡辺栄一さん(53)は驚く。同店の15日の小売価格(税抜き)は、ハクサイが2分の1のカット商品で380円、4分の1で195円、8分の1で100円に。レタスは1玉395円、2分の1で198円の値札を付け、例年より4~5割高い状況が年明けも続いている。

 高値で売れ行きが鈍り、葉物野菜全般の売り上げは前年に比べ2~3割ダウン。買い物に来た市内末広町の大居春江さん(85)は「レタスが好きで、以前は2日で1玉を食べていたのに」とこぼし、レタスに一度伸ばした手を引っ込めた。一方で、仕入れ先との契約で価格が安定しているサラダ用カット野菜が人気を呼び、売り上げが5割アップしたという。

 フードD365沼ノ端店(北栄町)も同様。ホウレンソウが1束300円を超え、例年の3倍。葉物野菜を買い求める消費者が減っているという。青果部門の村山昌人さん(42)は、ハクサイなど高値野菜の代替品として「モヤシが通常の1・4倍売れている」と話す。カイワレダイコンや豆苗の売れ行きも伸び、「値上がり率が低いピーマンや野菜の冷凍食品の人気も高い」と言う。

 港町の本田青果店(ぷらっとみなと市場内)の本田勅子店主(76)も異常な状況にため息をつく。「葉物野菜やダイコンなどの出来が良くない上、品薄で普段の2倍以上の価格を付けざるを得なく、買い控えが目立つ。書き入れ時の12月の売り上げは半減した」とこぼす。

 仕入れ値の高騰に飲食店も苦しむ。錦町の海鮮居酒屋苫の蔵は、鍋物などに使用する野菜の量を減らさずに従来通り提供しており、価格も据え置いている。松下文和代表(49)は「(値上げして)お客さんに負担を掛けると客離れにつながるので、今はじっと耐えるしかない」とし、利益度外視の経営を続ける。

 長引く野菜価格の高騰。苫小牧中央青果は「例年通りの価格帯へ戻るのはいつなのか。産地の天候と生育状況次第のため、今のところ見通しが立たない」と話している。





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