日本古来のヤマブドウとメルロ交配「富士の夢」使用、希少ワイン生産 2月から本格出荷 – JAPAN style 訪日ビジネスアイ



2018/02/01


 大山のふもとにある耕作放棄地などをブドウ園に整備した「農業法人大山ワイナリー」(鳥取県伯耆町)が、3年前に初収穫したブドウを使った赤ワイン「伯耆(ほうき)」が誕生し、今月下旬、販売が始まる。日本古来のヤマブドウ交配種を使った世界でも希少なワインになったといい、同社は「伯耆町が少しでも知られることにつながれば」(北林昌社長)と意気込んでいる。


今月発売するワイン「伯耆」を持つ農業法人大山ワイナリーの北林昌社長


 「伯耆」は、ヤマブドウとメルロを交配した品種「富士の夢」を使用。平成27年に収穫し、山梨県の醸造所で醸造していた。赤紫色が濃く、酸が弱めで余韻が長い、まろやかな味に仕上がった。昨夏、アジア最大級の審査会「第20回ジャパン・ワイン・チャレンジ」に初出品、銅賞を射止めた。


 大山ワイナリーの北林社長は、中学卒業まで伯耆町に住み、現在は大阪の水処理関係の会社で取締役を務める。少年時代を過ごした同町を訪ねたところ、農家に跡継ぎがなく耕作放棄地が広がる光景を目にした。そこで、世話になった町に「恩返しができないか」と地元の人の協力も得て、27年に大山ワイナリーを設立した。


 高い付加価値が見込めるとして、ワイン用のブドウを26年から耕作放棄地などを整備したほ場(3.1ヘクタール)で栽培してきたが、全て手探り。山梨県の著名なブドウ栽培専門家、志村富男さんの指導を仰ぎ、初のワイン出荷にこぎつけた。今年9月には、ほ場横に醸造施設を新設し、本格的に醸造に着手する。


 27年産「伯耆」は1本(720ミリリットル入り)3500円(税別)で、地元のレストラン・ホテル、インターネットなどを通じ販売する予定。北林社長は「地元の農家や若者と一緒に、少しでも地方創生に貢献したい」と話している。









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