中国整備局が地すべり対策/盛土しトンネル掘削/法面変状の重山トンネル – 日刊建設通信新聞



 中国地方整備局は、昨年開通予定だった鳥取西道路(浜村鹿野温泉IC~青谷IC)の重山地区(鳥取市鹿野町乙亥正地内)で法面変状が発生したことから、大規模地すべり対策を施す=写真。対策工法として、斜面変状抑止を兼ねた盛土を施工した後、トンネルを整備する方法に決め、「鳥取西道路重山トンネル工事」の発注手続きに入った。安全性や緊急性に鑑み、指名競争入札(施工体制確認型総合評価方式)を採用、1月29日に指名通知し、2日に入札説明書を配布した。28日に開札する。
 変状が発生した重山地区では、法面に設置したグラウンドアンカーの一部が破断し、法面の基準点が10cm動いたという。周囲の山を含めた広い範囲で滑動が生じていることが考えられたため、事業を担当する鳥取河川国道事務所が応急対策として、法面の水抜きボーリングと土量1万m3の押さえ盛土を実施した。
 合わせて、学識者や日本建設機械施工協会、国土技術政策総合研究所、土木研究所の関係者で組織する技術検討委員会(委員長・藤村尚鳥取大名誉教授)を設置し、対策の検討を開始。現地視察では、採取した地層から脆弱(ぜいじゃく)な地層が確認されたほか、地質調査の結果から最大地すべりは山頂を越える深い位置にあることが分かった。
 対策は、排土+グラウンドアンカー2案とボックスカルバート、トンネルの計4案を比較検討した結果、グラウンドアンカー再設置2案と押さえ盛土をすべて撤去する必要があるボックスカルバート案は安全性に懸念があり、盛土を実施した上で、押さえ盛土を撤去しながらトンネルを掘削するトンネル案が妥当と判断した。
 今回の工事の概要は、トンネル工を含めた盛土工10万m3、押さえ盛土撤去、コンクリート舗装工、工事延長570m、うちトンネル長さ120m。詳細設計はエイト日本技術開発が担当した。工事は、早急に作業に着手したい意向もあり概数発注している。工期は2019年2月28日まで。





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