鳥取・伯耆の旧「鬼ミュージアム」 たたら製鉄関連の保管庫へ – 山陰中央新報



文化財の倉庫となる旧鬼ミュージアム

 利用低迷で2007年に閉館した鳥取県伯耆町宇代の旧「鬼ミュージアム」が、たたら製鉄関連の道具など町の文化財の保管庫として再活用される。町が遊休施設活用の一環で着目した。建物の上に鎮座し地域のランドマークになっている巨大な「鬼」が町民の宝をしっかりと守ってくれそうだ。

 地元には人々を苦しめていた鬼が改心し、村人の守りについたという「鬼住山の鬼伝説」が伝わり、日本最古の鬼伝説とされる。

 同館は、伝説にちなみ、旧溝口町が5億9600万円かけて1996年4月、オープンさせた。3階建て延べ床面積484平方メートルの建物に高さ約18メートルの鬼ブロンズ像が座っており、鬼の口の中の展望室から町が見下ろせる。館内には鬼にまつわる資料が展示された。

 来館者が減り、閉館して以降は年数回、町内の小学生が展望室に上がったり、企画展の会場に使われたりする程度。展望室に上る階段などバリアフリー化がされておらず、集客施設としての再活用が難しかった。

 一方で、文化財約1千~1500点は山間部の民有地に立つ旧日光小学校校舎と体育館(伯耆町大滝)に保管されていたが、校舎や体育館を解体して借地料負担を解消することになり町は新たな保管先として鬼ミュージアムに着目。今夏ごろまでに展示物撤去など改装を予定し事業費700万円を2018年度一般会計当初予算案に盛り込んだ。

 保管される文化財はたたら製鉄の鉄穴(かんな)流しに使われた鋤簾(じょれん)や樋をはじめ、消防の手こぎポンプ、足踏みオルガンなど民具や農機具がある。館内には作業スペースを設け、町民向けの展示会も開きたいという。町教育委員会生涯学習室の野坂博文室長は「施設が丈夫で、場所も近くなった。今後も安全に保管できると思う」と話した。





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