<東北の道しるべ>「離れても大好きな村」飯舘で東北初のふるさと住民 … – 河北新報



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<東北の道しるべ>「離れても大好きな村」飯舘で東北初のふるさと住民票交付

ふるさと住民票を菅野村長から交付された佐藤さん(左)

 福島県飯舘村は10日、新年度に導入する「ふるさと住民票」の交付を始めた。住民登録者以外も「村民」と認め、関係人口の拡大を図る制度。東北の自治体では初めての採用で、東京電力福島第1原発事故後に転居した元村民や福島市の学生ら7人が第1号となった。
 原発事故に伴う村の避難指示は昨年3月末、一部を除き解除されたが、帰村者は人口の約1割の618人(1日現在)にとどまる。交付式前の記者会見で菅野典雄村長は「村外の人と力を合わせて村づくりを進めたい」などと述べた。
 新制度は、政策シンクタンク「構想日本」が菅野村長の国への提案を基に創設した。村に住民票を持たない人が申請でき、登録者に専用カードを交付。村内を巡るバスツアーに参加したり「一日村長」を体験できたりする。提言などを通じて村づくりに参加してもらうことも視野に入れる。
 登録者第1号となった7人は福島市の大学生ら。同市の無職佐藤道子さん(70)は30年ほど前、村内に移住したものの、原発事故による避難を経て、4年前に福島市に自宅を購入した。
 「住所は移してしまったけれど大好きな村」と佐藤さん。新しい形の村民として「これからも村と関わっていきたい」と話した。
 今後の申請は12日以降に電子メールや郵便、村役場窓口で受け付け、4月からカードを発行する。
 構想日本によると、1月現在、鳥取県日野町など中国・四国地方の計5市町村が「ふるさと住民票」制度を採用している。

2018年03月11日日曜日





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