日田梨農家目指し移住 大野城市の貞苅颯斗さん アカデミーに入校し2年間研修 [福岡県] – 西日本新聞



 大分県日田市を代表する特産品「日田梨」の振興を目的に、新規就農者を育成する「日田梨未来アカデミー」に、大野城市から日田市に移住した貞苅颯斗(はやと)さん(20)が初めて入校した。1日から日田市内のナシ農家で研修を始めた貞苅さんは、最長2年間、栽培や経営の方法などを学び独り立ちを目指す。

 同市は2016年度から新規就農を目指す人が、ベテラン農家の指導を受けながら作物の栽培方法などを学ぶ「ファーマーズスクール」制度を導入。同市大山町のエノキ農家でも2人が研修している。

 貞苅さんは、福岡農業高(太宰府市)を卒業。17年2月にあった福岡市での就農イベントでアカデミーの存在を知った。日田市は幼い頃から遊びに訪れていて身近な地。ナシ栽培にも興味を持ったことから応募し書類選考などを経て入校が決まった。2月27日に市役所であった入校式で貞苅さんは「立派なナシ農家になる」と力強く宣言し、「ナシが好きな家族や支えてくれた中学、高校の恩師に、自分が育てたナシを味わってほしい」と夢を語った。

 JAおおいた日田梨部会によると同市では約10品種を栽培し、加工品も含めて年間約3500トンを生産、海外へも輸出している。一方、生産者の高齢化や後継者不足が課題で、豪雨や台風によってナシが被害を受けることもたびたびある。

 貞苅さんを指導する梶原智俊部会長(59)はこうしたことを踏まえ「農業は決してバラ色の仕事ではなく心が折れるときもあるが、仲間の支えで頑張れる。(知識や技術の)全てを伝えて日田梨を支える仲間の一人に育てたい」と期待していた。

=2018/03/13付 西日本新聞朝刊=





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