千棟被害、観光地に打撃 島根県の地震から1週間 :日本経済新聞 – 日本経済新聞



 島根県西部で最大震度5強を観測した地震から16日で1週間。県によると、大田市や出雲市など県内4市町で計9人がけがをし、大田市では15日時点で998棟の建物被害が報告された。観光地の宿泊施設も打撃を受け、休業を余儀なくされたりキャンセルが出たりしている。

 被害が大きかった大田市は世界遺産・石見銀山遺跡や温泉地があり、多くの観光客が訪れる地域だ。遺跡内の温泉津温泉旅館組合に加盟する9つの旅館は大きな被害がなく通常営業しているが、5月6日までの予約のうち一時は計230人分のキャンセルが出た。組合長の金崎公一さん(55)は「これだけ大きな地震なので現状を受け止めるしかない。温泉津は元気ですと地道に発信していく」と話す。

 同市の三瓶山の麓にある三瓶温泉の「湯元旅館」は壁が崩落し、営業再開のめどは立っていない。旅館の小谷裕美子さん(79)は「温泉自体は無事だった。地震に負けず、まずは日帰り温泉として再開したい」と前を向く。

 同市の建物被害は瓦の落下や壁の損傷など、全壊や半壊に至らないものが大半とみられる。溝口善兵衛知事は「できる限り支援したい」と話し、全半壊を対象にした県の支援金制度の適用範囲を一部損壊にも広げることを視野に、市と協議を進める。

 中国地方5県の災害協定に基づき、鳥取県倉吉市は、2016年に同県中部で震度6弱を観測した地震の復旧業務に関わった職員3人を、応援のため大田市に派遣した。〔共同〕





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