大洲藩時代の若き藤樹 3部構成で20点展示 高島・記念館 /滋賀 – 毎日新聞



大洲藩時代の中江与右衛門(藤樹)の姿を伝える肖像画(複製)=滋賀県高島市安曇川町の中江藤樹記念館で、塚原和俊撮影



 日本陽明学派の祖で近江聖人とたたえられる儒学者・中江藤樹(1608~48)が若き日の17年を過ごした大洲藩(愛媛県大洲市)時代の姿を伝える企画展が高島市安曇川町の藤樹記念館で開かれている。来年2月末まで。

 藤樹は数え年9歳で祖父母のいる米子藩(鳥取県米子市)へ赴き翌年、国替えで大洲藩へ。27歳の時に脱藩して近江に戻るまで役人生活の傍ら勉学に励んだ。大洲藩校には孔子像と並び王陽明と藤樹の肖像画が祭られた。藤樹は今も顕彰され、出身地の記念館は大洲時代をもっと知ってほしいと企画した。

 大洲における藤樹▽大洲の町並みと藤樹ゆかりの史跡▽藤樹顕彰のあゆみ--の3部構成で、大洲市立博物館などの所蔵品(いずれも複製)や史跡の写真など約20点を展示した。

 中江与右衛門(藤樹)肖像画(愛媛県立大洲高校所蔵)は藩士所蔵の原画を江戸後期に描き写したと伝わる。掛け軸の藤樹肖像画は1907(明治40)年に藤樹に正四位が贈られたのを記念して描かれた。他に、藤樹を近江に訪ねた大洲藩門人が帰郷する際に書き与えた学問解説文や書状、大洲藩領の村の年貢高を定めた「中江与右衛門」の名がある文書などが紹介されている。

 記念館(0740・32・0330)は午前9時~午後4時半。月曜休館。高校生以上300円。【塚原和俊】






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