米子・加茂川遊覧船 後継者探し難航 – 山陰中央新報



船を操縦しながら城下町の説明をする住田済三郎さん

 開始から15年になる鳥取県米子市の「加茂川・中海遊覧船」の運航継続が危ぶまれている。船頭の住田済三郎さん(78)1人で続けてきたが、後継者探しが難航。引き継ぎを依頼する観光団体からも色よい答えはもらえず、「次の世代に伝えたいが」と悩んでいる。

 同遊覧船は2003年に始めた。10人乗りの船で、旧加茂川にかかる天神橋(米子市尾高町)のたもとから乗船し、中海にある萱島を回って加茂川に入り、米子コンベンションセンター(同市末広町)裏手でUターンする。1時間程度のコースを毎日運航。年間7、800人程度の利用があり、08年ごろは2500人まで伸ばした時期も。

 あらかじめ多数の乗客が見込まれるイベントなどの際は家族の協力を得て乗り切っている。今年8月の「山の日記念全国大会」の際には、米子市内であった「米子城下町観光」体験型小旅行(エクスカーション)で船を出した。

 住田さんは傘寿を目前に控え今後、1人で続けるには体力的な不安もあり、船の譲渡を前提に後継者を探している。

 13日には、青森県と千葉県からの観光客を乗せた。下船時に「乗れて良かった。楽しかった」「面白かったです」とお礼を言われ、笑顔で見送った住田さん。「喜びの声をもらえるのが本当にうれしい」と話す。

 ただ「自分も年を食ってきた。体が動くうちならいいが、いつまでできるか」と不安は隠せない。乗客の感謝の声に励まされ、続けている現状に「(遊覧船を)なくしたらいけないとは思うが…」と運航継続を希望している。





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