米子白鳳高生 郷土芸能 授業で和傘作りに挑戦 – 山陰中央新報



淀江傘伝承の会の山本絵美子会長(左)の指導で和傘の製作に挑戦する生徒たち

 鳥取県米子市淀江町福岡の米子白鳳高校の生徒が郷土芸能の授業で、和傘作りに取り組んでいる。「淀江傘伝承の会」の山本絵美子会長を講師に6月中旬に制作を始め、13日は和紙を骨組みに貼る重要な作業をした。11月の完成を目指し、生徒13人が汗を流している。

 米子市淀江町は傘製造に必要な竹、水、傘を干す浜辺が身近にあり、傘作りが発展。昭和初期には71軒の傘屋が並び主要産業の一つだった。1日に1万本の傘を浜辺で干した時期もあったという。

 山本会長は伝統工芸士で技術を伝え続け、5年前から同校定時制課程の2年生が和傘作りに挑戦している。生徒たちが作る傘は、踊り用の「白張り踊り傘」でデザインは山本会長のオリジナル。11月には淀江港(米子市淀江町淀江)付近の浜辺で、傘の完成を記念し過去5年間分の約30本を並べる。同校郷土芸能部員も、法被(はっぴ)や着物姿で民謡「淀江さんこ節」に合わせて踊る。

 13日は直径45センチの竹の骨組みに筆でボンドを塗り、青谷町の手すきの因州和紙を貼った。定規で和紙のサイズを測り地道な作業を続けた。「ボンドが乾く前に素早く貼って」と山本会長がアドバイスし、生徒たちは「難しい」と声を上げながらも真剣に取り組んだ。

 参加した前田里奈さん(17)は「集中力が必要で大変だけど、初めての傘作りは楽しい」と話した。

 12月には淀江さんこ節の保存会(三好純一会長)メンバーが生徒に踊りを指導し、来年1月の学習発表会で傘踊りを披露する。





コメントを残す