全国初、県立高生を私立校寮へ 県外生受け入れ – 毎日新聞



倉吉北高の敷地内にある女子の学生寮=倉吉市福庭町1で2018年10月16日午前10時51分、阿部絢美撮影



 鳥取県教委は、県外から鳥取の県立高校に入学する生徒の受け入れ環境づくりに取り組んでいる。今年度、県外出身の入学者数は生徒募集を始めた2016年度から約3倍の14人に増えた。一方で、受け入れ生徒の住居の確保が課題となっており、来年度から寮のある私立・倉吉北高と県教委が連携していくことになった。【阿部絢美】

 倉吉北高(倉吉市福庭町1)で16日、協定書の調印式があった。私立高校の寮に県立高校の生徒を受け入れるのは全国初。岩本恭昌理事長は「初めての取り組みで、やってみないとわからないところもあるが、県内に通う生徒のためにも協力できるところはしていきたい」と話す。県教委の山本仁志教育長は「県立高校と私立高校の新しい連携のあり方が示せた。これを契機に自治体とのつながりも模索したい」と意欲を示した。

 学生寮は男子64人、女子34人が定員。来年度は空き状況を踏まえて、県中部の学校に通う数人の受け入れを想定している。

 県立高校への入学者数(定時制含む)は年々減少傾向にあり、今年度3852人。4年前に比べて約250人減っている。県教委が県立高校の県外募集に積極的になっているのは、生徒数の確保はもちろん、県内のスポーツ強化や中山間地域の学校の魅力向上が目的だ。高等学校課は「県外の高校を目指す生徒は意欲が高い。県内出身の生徒にとって良い刺激になり、県の魅力を発信してくれる」と話す。

 県教委は県外からの入学生を今後も増やす予定で、来年度入試から県外生徒の推薦枠の上限を撤廃するほか一般入試でも始める。一方で、県立高で学生寮があるのは倉吉農、鳥取中央育英(北栄町)、日野の3校のみ。住まいや食事の提供が課題となっていた。

 以前から積極的に県外募集をしてるのが島根県立島根中央高(川本町)だ。人口約3300人、高齢化率45%(9月時点)の町に位置するにも関わらず、今年入学した81人のうち、3分の1の28人が県外中学出身の生徒だ。地域の課題解決学習など学校独自の取り組みがあるほか、自治体が一丸となって募集を呼び掛けている。先進的な島根県を例に、鳥取県教委も県内の学校の魅力を向上させていきたいとしている。






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