久米南で京尾御供「御供」づくり 氏子が20日に志呂神社へ奉納 – 山陽新聞



伝統の方法で「御供」づくりをする京尾地区の氏子たち

 志呂神社(岡山市北区建部町下神目)に伝わる神饌(しんせん)行事「京尾御供(きょうのおごくう)」=岡山県重要無形民俗文化財=で神前に供える「御供」づくりが19日、同県久米南町京尾地区で行われた。過疎化の影響もあり、初めて作業日程の変更などを余儀なくされたものの伝統の方法で仕上げた。20日の同神社例大祭で正装した氏子が古式にのっとり奉納する。

 行事は古くから京尾地区の氏子が担い、現在は10軒が担当する。年ごとに交代で務める「当家」を中心に、子孫繁栄や五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを祈願するために供える男女の陰陽を表す餅などを準備して例大祭に臨む。

 例大祭の開催日は10月20日に固定され、御供作りは伝統的に、例大祭の2日前の夜に、その年の当家宅で行われてきたが、過疎化で後継者が町外に住んでいることや、氏子の仕事上の都合から困難と判断。今年初めて祭り前日の19日に地区の公会堂に集まって行われた。この日は、当家の光延稲造さん(61)ら約10人の男性が集まり、つきたての餅や米粉を使って、女性器を表す「フト」、男性器をかたどった「マガリ」、小判形の「丁銀」の3種類を伝統の製法を守って作り上げた。

 20日は、7人の氏子男性が息を掛けないようにサカキの葉を口にくわえて、3種類を本殿に運び神前に供える。光延さんは「人が減り行事を続けるのは大変だが、できる限り伝統を守りたい」と話した。





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